このリターンについて
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登り窯「玄窯」焼成100回
- 2023年3月30日の焼成で、当代の祖父でもある十四世豊斎が登り窯「玄窯」に初めて火を入れてから100回目となります。火を入れる際に当主も職人も集まり行う儀式は一度も欠かしたことはありません。良い作品が多く出来る窯もあれば、同じように焚いたつもりでも思うようにいかない作品ばかりの窯もありました。それでも三代に渡り毎年、毎年、窯焚きを続けることで100回の記念焼成の日を迎えられそうです。
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十四世も制作した「左馬」の茶盌
- 1975年に初めて焼成を行った朝日焼の登り窯「玄窯」。その際に十四世豊斎は左馬の印を押した茶盌を焼成いたしました。今回の焼成で登り窯「玄窯」の100回目の焼成ということで、十六世豊斎は初心に戻り新たなるスタートの意味を込め、左馬の印を押した鹿背茶盌を制作します。この一度しかない100回目の焼成に想いを込めて茶盌を完成させます。
「うま」を逆から読むと「まう(舞う)」であり、舞が祝賀で催される事から、招福の象徴ともいわれる「左馬」。新築の窯で焼成される作品に入れられ、この器を使うと、無病息災、家運長久、福寿万来、事業成功など縁起が良いといわれています。
登り窯「玄窯初窯」茶盌 燔師荒土 十四世豊斎作 -
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朝日焼の鹿背という陶土の魅力
- 朝日焼の鹿背の魅力は、登り窯の松割木の炎によって引き出されます。鹿背の表情は、信楽の自然釉や備前の緋襷のように、わかりやすく炎の痕跡を残すものではありませんので、誰が見ても登り窯で焼かれたことが分かるという類のものではありません。
しかしながら、登り窯で焼いたもののうち素晴らしい焼き上がりのものは、電気窯やガス窯では到底再現できない複雑で魅力的な色のグラデーションを見せてくれます。
鹿背の土は、朝日焼でも一番長く寝かせた土を使いますがキメ細やかで最も白い土です。その土にイス灰を用いた釉薬を施し焼いた場合、酸化した部分が黄色を呈します。淡い黄色、場合によってはかなり白に近い色ですが、美しい鹿背は、まずこの黄色が美しいのです。そして、橙色、緑から青み掛かった灰色のグラデーションは、窯の中でどのような変化がそれを引き出すのか厳密には分からないほどに奇跡的な色です。 -
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茶盌 鹿背 十六世豊斎作 興聖寺吉川副住職箱書
- 2023年3月30日の焼成で十四世松林豊斎が開いた登り窯「玄窯」は100回目の焼成を迎えます。祖父、父、そして当代と受け継いできた技術と想いを込めて、焼成100回を記念してつくられた限定の十六世豊斎作の鹿背茶盌です。登り窯「玄窯」焼成100回と朝日焼423展開催を記念して興聖寺吉川副住職に特別に箱書を頂きます。
完成品は4月1日の窯出しの中から焼き上がりのもっとも良い一盌を十六世豊斎がセレクトします。 -
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感謝の気持ちをお届けいたします
- 朝日焼十六世豊斎より感謝の気持ちを込めてお礼状を郵送にてお送りさせて頂きます。