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本プロジェクトの返礼品には池坊専宗のお礼状、写真集、京都伝統産業ミュージアムの招待券が付きます(※お気持ちの支援には写真集は付きません)
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池坊専宗 自己紹介
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- いつもは花を生け、写真を撮っています。最近はことばを綴ることも多くなり、この三つが溶け合いながら一つの静かな世界を誰かと共有できればと思っています。写真は自分の花も撮りますし、教えている生徒が生けている横顔だったり、いつも通る道の何気ない光景や毎日流れていく空など、心に留まったものはなんでも撮っています。
ファインダーをのぞいてシャッターを切ると、そのときの気持ちがすこし残る気がするのです。このプロジェクトでは職人さんとの出会いをひとつひとつ写真に撮って、私が感じたなにかをことばの形で添えています。 -
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これまでの活動
- 大学のころに東京に出てきて、それ以来ずっと東京に住んでいました。数年前からラジオや雑誌、テレビなどで花を生けることの意味や写真などの文化について発信していますが、最近は京都から発信することが多くなっています。
東京はたくさんの人やお金の集まった街ですが、そこには限界ももちろんあります。京都は生まれ育った故郷だからというのもありますが、長い歴史のなかに息づいてきた空気感やものづくりの精神に、今だから気づくことがたくさんあるのでしょう。5年後、10年後ではもう撮れなくなるものも数多くあるはずです。縁あってのことですが、先に伸ばしてはもう撮ることのできないこの、京都を巡る旅。今、この旅を歩むことができることに感謝しています。 -
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プロジェクトについて
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池坊専宗の感性と視点で撮る京都の伝統工芸写真集
- 五山の送り火、地蔵盆が終わっても暑さの残る昨年(2023年)8月末から京都のまちの工房巡りを始め、工芸士さんと対話しながら撮影をしています。染色・工芸など約70ヶ所の工房を訪問。京都のまちを北から南へ、東から西へ。クラウドファンディングが始まる3月20日で49カ所の工房を訪れることができました。5月末頃には撮影を終えることができればいいなと思っています。工房をお訪ねした日に感じたことを文に書き留めるようにしています。
これから編集作業も含め、まだまだやるべきことは尽きませんが、皆さんからいただいたご支援で写真集を作成し、京都の伝統工芸の魅力を日本全国、そして世界に発信したいと思っています。 -
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【プロジェクト概要】伝統工芸写真集について
- ◉内容:
池坊専宗撮影の約70品目にわたる伝統工芸と匠の技を収録
◉題名:
「よい使い手 よい作り手」伝統工芸のいまを未来に 池坊専宗がみつめた匠の世界
◉仕様:
・A4 160ページ(予定)
・4色カラー(一部1色刷り)
・池坊専宗撮影の約70品目の伝統工芸・匠の技を掲載
・工房ごとの訪問記 池坊専宗
冊数:1,000冊(予定)
・起案者:池坊専宗
・企画:株式会社 WGD京都
・賛同:京都伝統産業ミュージアム(株式会社京都産業振興センター)、華道家元池坊総務所
・特別協力:株式会社エフエム京都、株式会社京都放送
・返礼品提供者(五十音順):安藤桂甫、今井眞正、小玉紫泉、下出祐太郎、田畑喜八、中村翠嵐、中村宗哲、松田聖 -
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集まった資金の使い道
- クラウドファンディングに関わる諸経費(手数料やリターンの原価・配送費など)を除いて、支援金をもとに写真集を制作します。日本語に加え英訳も掲載し、京都の伝統工芸の素晴らしさを発信したいと思います。
・印刷/製本費
・デザイン費
・英訳費
・リターン製作費、配送料
・クラウドファンディング手数料 などを予定しています。
皆さま方からの支援をもとに、京都の伝統工芸の素晴らしさを全国・世界に発信したく、どうかご協力をお願いいたします。 -
リターン品について
- ①お気持ちの支援:池坊専宗より感謝の気持ちを込めてお礼状を送付させていただきます。
②伝統工芸写真集
③専宗画のオリジナル扇子(桐箱入)
④池坊専宗のいけばな教室参加
➄京の伝統工芸品
提供者:安藤桂甫/今井眞正/小玉紫泉/下出祐太郎/田畑喜八/中村翠嵐/中村宗哲/松田聖(五十音順)
※返礼品には池坊専宗のお礼状、写真集、京都伝統産業ミュージアムの招待券をお付けします。
※『お気持ちの支援』には写真集は付いておりません。 -
リスクとチャレンジ
- 天災などを含む社会的情勢の影響により、写真集制作に遅延が生じる可能性がございます。また、それに伴いリターンの提供時期が遅れる可能性がございます。その場合は、みなさまにご納得いただけるよう誠意を持ってご対応させていただきます。
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池坊専宗からのご挨拶
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- 京都を東西に、南北に巡っていく壮大な旅。一軒一軒お宅へ伺い、制作の現場に入らせていただいています。時には手づくりのお菓子を頂くことも。おひとりおひとりのお人柄や作業場の雰囲気はさまざまですが、どの方も素朴でお話にひき込まれ、ご自身の職人としての態度に誇りがあります。どのものづくりも、本当に美しいと感じるのです。
それでも、こうして紡がれてきた生き方が今すでに、失われつつあるのです。「後継者の減少」なんて言葉ではあらわせない現実ですが、一度失われてしまうとそれはきっと元には戻りません。それが遠い先の未来でなく、今年や来年、今まさに起きていることなのです。5年後には撮ることのできないものもあるでしょう。
こんなにもものづくりに真剣で慈しむ、そんな豊かな世界がまだあるのです。この私の感動と京都の底の見えない歴史の連なりを、ぜひ皆さまとご一緒できれば幸いです。 -
私たちも応援しています
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- ・安藤 桂甫
有職雛人形司・伝統工芸士、現代の名工に着付師として認定される(2001年)、黄綬褒章(2007年)、瑞宝単光章(2020年)受章、京人形界を代表する重鎮としてゆるぎない地位を確立。京の雛人形の伝統を守りながら、新しい感覚の作品を一対一対手づくりで生み出している。
・今井 眞正
(公財)京都文化財団運営委員、 京都工芸美術作家協会副理事長、(財)京都陶磁器協会副理事長、広島市立大学美術学部非常勤講師、(財)京都花鳥館理事等。やきものをヘラ削りの彫刻的手法による陶造形と、穴窯での高温焼成という表現方法を見出し無機質なのものから有機的な造形表現を目指し制作を続ける。
・小玉 紫泉
伝統工芸士(西陣織)、現代の名工、伝統的なつづれ織の技術・爪掻本つづれ織をはじめ、リボンを織り込んだり、透かし織など独自の技術を駆使して作品を織り上げる。古代遺跡をモチーフにした「エジプト紋様」、丸い透かし窓から月を眺める「月影」など独創的なデザインの帯は、高い評価を得ている。
・下出 祐太郎
下出蒔絵司所三代目 漆芸家・詩人、伝統工芸士。現代の名工・卓越技能章(2021年)、京都産業大学名誉教授、瑞宝単光章受章(2023年)、京都市芸術振興賞(2024年)受賞、即位の礼・大嘗祭の神祇調度蒔絵や、伊勢神宮式年遷宮御神宝に携わる。代表作は7万粒のプラチナで水面の輝きを表現した京都迎賓館飾台「悠久のささやき」。
・田畑 喜八
染織家伝統工芸士、祖父(三代喜八・人間国宝)、父(四代喜八)に師事し染織を習得、1995年五代田畑喜八を襲名。伝統工芸品産業功労者褒賞、旭日双光章受章、(社)日本染織作家協会理事長。1985年イタリアで日本染織作品展を開催、1990年にはボストン美術館での「アート・インブルーム」に出品するなど国際的に活躍。
・中村 翠嵐
交趾焼陶芸家、「現代の名工」、京焼・清水焼伝統工芸士。伝統工芸業務功労者として「瑞宝単光章」を受章。ベトナムのコーチシナ(交趾支那)との貿易で交趾船によりもたらされたことに由来する交趾焼の技法に、絵具の改良や新しい技法を加え現在の色彩鮮やかな「交趾焼(こうちやき)」を確立、第一人者として独自の茶陶の世界を展開、全国で個展を開催。
・中村 宗哲
千家十職塗師13代、千家の茶道具などを代々手がける、父3代諏訪蘇山・母12代中村宗哲の次女。祖父11代・母12代宗哲に師事。2006年10月家元へ出仕。塗師中村宗哲13代を襲名。各地で個展等に出品。利休形の継承・制作と茶人の好みものなど、茶の湯の塗物の制作活動を行う。「哲公房」では伝統をふまえ現代のくらしに美しい漆器を提供。
・ピーター・J・マクミラン Peter MacMillan
翻訳家・版画家・詩人。アイルランド生まれ。相模女子大学及び武蔵野大学客員教授・東京大学非常勤講師。日本での著書に『日本の古典を英語で読む』『英語で味わう万葉集』『松尾芭蕉を旅する』など多数。朝日新聞で「星の林に」を連載中。また、NHK WORLD「Magical Japanese」、KBS京都「さらピン!キョウト」に出演している。
・松田 聖
錺屋八代目、美術工芸品錺金具製作選定保存技術者(文化庁)、一般社団法人伝統技術伝承者協会理事長等、文化6(1809)年以前に創業。襖引手・御殿引手・釘隠し・屏風金物・神社仏閣などの錺金具や美術工芸品・文化財の修復・復元品等を手がける。現代の生活様式に合わせた新商品開発やオーダーメイドの美術工芸品や建築金物なども製造。
(五十音順) -
写真集掲載の伝統工芸士等
- 饗庭智之、浅田晶久、安藤桂甫、磯垣 昇、一澤信三郎、今井伸治、今井眞正、今村達人、岩井 彩、内田雅喜、大入達男、大塚華仙、大隅義信、大西貞行、大東伸哉、奥田裕也、小篠敏之、鍵谷恭三、河合祥子、河辺昭光、川本和代、北川正明、北原郁也、北原宏樹、木村亮介、工藤祐史、源田博之、小佐見託史、小島久実、小嶋 諒、小玉紫泉、近藤太一、斎藤三郎、定永光夫、柴田勘十郎、島田耕園、下出祐太郎、鈴木保乃花、須藤 隆、住井啓子、田川広一、竹澤幸代、竹中健司、谷川清三、田畑喜八、田邨知史、田村隆広、辻 賢一、津田 功、中川裕章、中村翠嵐、中村宗哲、中村佳之、永井英行、長艸敏明、南條和哉、野村ひろみ、深澤和史、福永荘三、藤原裕之、細川秀章、前田平宗、前田平志朗、牧圭太朗、松田一貴、松田 聖、八木隆裕、山崎貞一、山崎誠一、山本晃久、結城和子、和田伊三男(五十音順 ※予定)