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10代続く京都の老舗ちょうちん屋
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- ※小嶋商店のメンバー Photo by Masuhiro Machida
- はじめまして。小嶋商店の小嶋俊と申します。江戸時代から続く京都のちょうちん製造業の10代目で、幼い頃から工房の余った竹で遊び、ちょうちんに囲まれて過ごしてきました。その後、京提灯の「武骨で丈夫」な地張り式製法に惹かれ、高校を卒業してからは日々、家族とともに仕事に励んでいます。
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- ※約60年前の小嶋商店の七尺丸提灯制作現場
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いままでの活動
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- ※小嶋商店が手がける祇園・南座の看板ちょうちん
- 小嶋商店はこれまで、寺社や南座に使用されている大提灯四尺永など、先祖代々伝わる木型を使用し大小様々なちょうちんを製造してきました。しかし その需要が落ちていく中で、自分達の技術を活かしながら高付加価値をつけた新しいちょうちんのあり方を模索しはじめ、PASS THE BATON KYOTO GION、琳派400年記念、新風館などで、ちょうちんを使った内装やインスタレーションにも少しずつ挑戦してきました。
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- ※京都・新風館のちょうちん Photo by 若林満
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- ※愛知県犬山市・迎帆楼のちょうちん
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- さらに、日用品としてのちょうちんの可能性を拡げるため、作品を見てもらう場づくりと次世代を担う職人の育成が必要だと考え、このプロジェクトを立ち上げました。
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“ちょうちんをもう一度日用品に”
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見えてきた住空間と、ちょうちんのこと
- コロナ禍によって、私たちも大きな打撃を受け、同時に多くの人が家で過ごす時間が増えたことに対してなにか提案できないかという気持ちがわきました。例えば、日用品としてインテリアや照明器具の代わりにちょうちんを自宅に置いてもらえば、自然の風合いがつくる光に安らぎを感じていただけるのではないか。日用品としてのちょうちんを製造するためには、多様なデザインやサイズを用意する必要があります。
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新天地への移住と挑戦
- そこで私は、広い工房を新たに作り、職人の育成に取り組むことにしました。京都市内の工房とは別に京丹後市網野町に「小嶋庵」をつくり、2021年8月に妻や子供と移住します。
新しい工房のポイントは3つ。
1.オープンスペースをつくり、誰もがちょうちんの質感を味わい、作り手の話を聞き、購入できる場にする。
2.未経験者でもちょうちん作りに触れてもらうことができる体験メニューを充実させ、気軽に遊びに行ける伝統工芸の工房を目指す。
3.網野町の人たちが子供連れで内職のように働ける地域一体型のチームを作る。 -
新たな工房について
- これらのことを踏まえた、新しい工房の計画は次の通りです。
・網野町の街並みに溶け込んだ古民家を改造する
・建物は木造二階建て、工房スペース延べ61平方メートル
・ちょうちんを製造する工房に作品を展示するスペースを併設する
・入場無料。予約制。日曜定休
オープンは2021年10月を予定しています。 -
- 幼い頃の私のように、余った竹で子供が遊ぶことができる、そんなふうに伝統工芸に触れられる居心地のいい工房をつくりたいと思います。
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網野という町の魅力
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- ※網野町の海で戯れる子供たち
- 14年前、初めて網野町を訪れ、八丁浜の景色に感動して一目惚れしました。そんなお気に入りの場所である網野町には、「kanabun」といういつも親戚のように出迎えてくれるカフェがあったり、つきっきりでサポートしてくれる頼りになる建築士もいます。自然に溢れ、出会う人全員が優しく協力的なこの土地を、日用品となるちょうちん作りの挑戦の場として選びました。
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- ※「kanabun」でのちょうちん作りのワークショップ
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集まった資金の使い道
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- ※小嶋庵に改装中の古民家
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- ※展示スペースの完成イメージ U設計室提供
- 今回のクラウドファウンディングで集まった資金は、主に新しい工房の設備を充実させる費用として活用させていただきます。
具体的には
・新しいちょうちんを作るための型の費用
・作ったちょうちんを展示する設備代
・ワークショップで使用する机や座布団などの備品代
・職人を養成するための費用
その他
・今回のリターン製作費、配送料
・クラウドファンディング手数料、カード決済手数料
などに充てます。
まずは自己資金を使って10月のオープンを目指していますが、クラウドファンディングでの資金の集まり具合によって準備できる内容や期間が変更になる可能性があります。網野町の方々をはじめ、より多くの人たちが訪れた際に楽しい場所となるよう、ご協力いただけると大変うれしく思います。 -
リターンについて
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- 小嶋商店のちょうちんを中心に、今回はより家庭用として使いやすいようちび丸提灯や置き型のインテリア提灯、そしてギフトに最適なご希望の名前を入れられる五丸提灯などをご用意しました。これらのちょうちんにはLEDライトがついています。
また、多くの人に遊びに来ていただきたいので「網野お楽しみチケット」などもおすすめです。
企業や商店向けには、看板やインテリアとしてロゴや文字を入れられる五尺丸提灯などをご用意しております。 -
リスクとチャレンジ
- 新型コロナウイルス感染症や災害、悪天候などの影響で、工房の完成時期やリターンの発送に遅れが生じる可能性があります。その場合も、なるべく皆様に納得いただけるよう誠意を持って対応させていただきます。
また新しい工房でのワークショップについては、密を避けるため人数制限を設け、事前予約制とさせていただきます。参加の際は、マスクの着用や手洗いなど感染防止にご協力をお願いいたします。
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最後に
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- この夏、京丹後市網野町に移住し新しいチャレンジをすることにしました。
外からの移住者である私を網野の方々はとても温かく迎え入れてくださろうとしています。市役所の方々は補助金のお話を教えてくださったり、ご近所の方が移住することを喜んでくださったり、この場所に新しい工房を構えることのできるうれしさを日々噛みしめています。
この網野でなら、京都市内では難しかった”開かれた工房”をつくることができるはずだ、と確信しています。
また、小嶋商店がやっと安定してきて、さあこれから!というときに遠方に移住する無茶なチャレンジを認めてくれた一緒に働く家族と親友、移住してくる見ず知らずの私を手厚くサポートしてくれる網野の方々に感謝し、本プロジェクトを成功させたいと考えています。
一個人の夢で厚かましいですが、応援していただけると大変うれしいです。
小嶋俊 -
賛同者メッセージ
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川尾朋子さん(書家)
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竹中健司さん(竹笹堂代表)
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中野雪子さん(MBS毎日放送)
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野中智史さん(三味線職人)
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村山和正さん(株式会社オートクチュール京都 支社長/プロデューサー)
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大垣優太さん(U設計室 建築士)
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小林朝子さん(一般社団法人 丹後暮らし探求舎)
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臼井ちかさん(チカソシキ代表)
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西山大介さん(西山治作商店代表)
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内藤麻美子さん(色彩作家)
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松原秀祐さん(株式会社シゴトカ 代表取締役 アートディレクター)
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田川広一さん
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大森準平さん
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武田真哉さん(小嶋商店)
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- 本プロジェクトに関するお問合せは、プロジェクト起案者(kojimaan.syun@gmail.com
)あるいはTHE KYOTOクラウドファンディング事務局までご連絡ください。
<All-in方式>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。