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共に響き合う、京響
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自己紹介
- みなさんこんにちは。京都市交響楽団の常任指揮者兼芸術顧問の広上淳一(ひろかみ・じゅんいち)とコンサートマスターの泉原隆志(いずはら・たかし)です。京都市交響楽団は、京都市が1956年に創立した日本で唯一の、自治体が設置し、運営の責任を持っているオーケストラです。
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- 広上淳一:2008年4月より京都市交響楽団第12代常任指揮者に、2020年4月より第13代常任指揮者兼芸術顧問
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- 泉原隆志:2009年より京都市交響楽団コンサートマスター
- 我々は、世界各国のオーケストラから常に共演を望まれている指揮者のひとりであるジョン・アクセルロッドを首席客演指揮者に迎え、国際観光都市であり、文化芸術都市である京都にふさわしい「世界に誇れるオーケストラ」を目指して演奏活動を進めています。また、昨年、これからの京都市交響楽団の未来像を示した「京響ビジョン」を策定し、人々と共に響き合い、市民の皆様に身近な存在として、愛され誇りとされるオーケストラを目指しています。
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突然の演奏活動休止
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- 新型コロナウイルスの影響により、お客様の前で演奏したのは2月14日の「第642回定期演奏会」が最後。それ以降は中止や無観客での演奏となり、楽団員はSTAY HOME、本当につらい時間の始まりでした…。次の演奏会はあるのかないのかもわからず、それでも皆それぞれが曲の練習をする。しかし、その演奏会も中止になり、またいつあるかどうかもわからない機会に向けて練習をする毎日でした。
オーケストラは、お客様の前で演奏をすることが仕事であり、それこそが生き甲斐でもあります。そのすべてを失ってしまった喪失感のようなものが楽団員たちの心の中にありました。 -
収入が激減、withコロナでの挑戦
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- 緊急事態宣言が解除され、少しずつ演奏会は動き出しましたが収入は激減しました。
・7つの自主公演が中止(チケット収入減)
・出演依頼を頂いていた公演も、多くが中止または延期に(演奏収入減)
・コロナ対策経費の捻出(新たな支出増)
更に感染リスクを最大限軽減し、二度とお客様の前で演奏する機会が奪われないために、今までと違う演奏会のやり方を皆で考えました。
・オーケストラ編成を通常の半分以下にして、演奏者間の距離を保つ
・入場チケットをQRコード式に変更
・鑑賞時も含めたマスクの着用、手指消毒のお願い
・サーモカメラによる検温および時差入退場管理
・会場スタッフからお客様へのお声がけは控える -
- そんな状況下でも、京響は新たな挑戦を始めています。
【新たな挑戦】
①情報発信の強化を図るため、SNSの積極的な活用
②YouTubeの公式チャンネル「京響チャンネル」を開設
演奏動画だけではなく、これまであまり目にすることのなかった楽団員の素顔に迫るような動画も公開します。また社寺仏閣など京都の名所での演奏動画を随時アップしていく予定です。 -
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リターンについて
- サンクスメールや来年度演奏会のチケット引換券に加えて、指揮者のサイン入りグッズや出張プライベートコンサートなど京都市交響楽団ならではのリターンをご用意しました。
また、この機会を京都の魅力発信や伝統産業の振興に繋げたいと考え、京都の地元企業にも御協力いただき、新たに開発した商品をリターンとしてご用意しています。 -
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集まった資金の使い道
- 今回の目標金額は500万円です。
・演奏会の運営資金への活用
・京響チャンネルの運営費用
・返礼品の手配、発送料などの必要経費
・クラウドファンディング手数料
に活用させて頂きたいと思います。 - 目標金額である500万円を超えるご支援をいただけましたら、これまで多くの方々が60年を超える京都市交響楽団の長い歴史を築き上げてこられたことをリスペクトしながら、新たな挑戦を続けていきます。
地域の皆様がより身近に感じていただけるような演奏会や未来を担う子供たちが笑顔になれるようなコンサートをさらに充実させていきたいと考えております。
また、一層の演奏力の向上を図り、国内はもとより世界で活躍できるオーケストラを目指していきます。 -
リスクとチャレンジ
- 新型コロナウイルスはまだ収束していません。いつ再び演奏ができなくなるか予測できない為、社会状況によってはリターンの提供時期が遅れる可能性がございます。しかし、なるべく多くの皆様に喜んでいただけるようなリターンを準備しておりますので、出来ることから少しずつ対応させて頂きたいと思います。
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さいごにメッセージ
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- ●泉原
7月から演奏会を再開し、感染リスクを防ぐため、演奏者同士の間隔を広げ、編成を縮小して演奏をしております。また、ご来場の皆様につきましても、検温や手指消毒の徹底、密な場所を作らないよう物販や飲食提供などを休止にしております。
それでも、私たちは、ご来場いただいた皆様の前で演奏できるという喜びを実感し、改めて音楽が私たちの生活にとっていかに大切なものかということを皆様と共有していきたいと考えています。 - ●広上
音楽をできてよかった、生きていてよかったと素朴な原点をコロナに思い知らされたという気がします。演奏活動だけでなく、経済活動も徐々に活発になってきています。
しかしながら、今もなお全国の感染者数は高止まり傾向にあり、いつ開催ができなくなるかわかりません。それでも、私たちは、止まってしまってはいけないと考えています。常に前進を続け、素晴らしい音楽を皆様と共に分かち合っていかなければいけないと考えています。
多様な芸術文化が存在する京都のオーケストラとして市民の皆様が国内外に誇れる楽団としてさらなる発展を遂げるとともに、京響からも「京都」の魅力と「京都市交響楽団」の魅力を発信していきたいと思います。
世界が直面している困難な局面に負けることなく、音楽を通じて皆様と共に感動を分かち合い、新しい未来を作り上げていきたいと願っています。 -
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